糖質に代わるエネルギーケトン体

糖質制限のお店を開業してからよくお客様に言われることがあります。
『糖質制限をすると頭が働かないでしょ』
『脳のエネルギーがなくなるでしょ』
『フラフラになるでしょ』

今日はその質問にお答えします。
答えはノーです。
糖質を全く摂らなかったとしても、そうはならないのです。食べ物から糖質が入ってこなくても、体内で糖質を合成するしくみが備わっています。
簡単に言うと、『筋肉を壊して、糖を作り出しちゃおう』というシステムです。
このことを『糖新生』と言います。
このしくみは人類に備わった肉食遺伝子による進化の賜物と言えます。
なので食べ物から糖質を一切摂らなくても、低血糖になる心配はありません。
こう説明しても『いや、糖質が切れると頭がフラフラしてしょうがない。低血糖だ。』と言い張る人がいます。

違います。糖質を摂るからそうなるのです。
糖質を大量に摂ったことによって血糖値が急上昇し、インスリンが分泌され、その勢いで今度は血糖値が急降下。はい、『低血糖』のできあがりです。

しかも、最近脳のエネルギー源は、糖だけではないことがわかったのです。
『脳細胞はブドウ糖しか使えないのが常識でしょ？』
そんな声が聞こえてきます？確かに、昔からそう言われていましたし、医学書にもそう書かれていました。
いまだに医療従事者の多くがこの古い定説を信じているのは、勉強不足としか言いようがなく非常に残念です。

ところが近年の研究で、血液脳関門という関所のような場所にブドウ糖以外にも、通過できる物質があることがわかったのです。

それが『ケトン体』です。
これがケトジェニックバルのネーミングの元になっているもので、ヒトのカラダにとても有益に働く物質です。
ケトン体は、脳だけでなく体内のあらゆる細胞でエネルギーとして使えることがわかってきました。『糖に代わるエネルギー』といって間違いありません。
そしてむしろ、人間の本来のエネルギー源はケトン体なのではないか？という説がかなり有力になっています。

続く。。

では、今日も一日ケトローよ！

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